SNSアカウントを乗っ取りから守る方法

SNSの利用者数は年々増加しています。ICT総研の調査によると、2024年末時点でインターネット利用者の79.0%にあたる8,452万人がSNSを利用しています。さらに、行政や医療サービスのデジタル化が進み、スマートフォンの普及が若年層だけでなく高齢層にも広がっていることから、2025年には新たに約61万人の利用者が増える見込みです。

SNSは便利な一方で、なりすましやアカウント乗っ取りといったリスクが常につきまといます。情報処理推進機構(IPA)によると、2025年7月にはSNSアカウント乗っ取りの報告件数が過去最多の144件に達しました。人気お笑い芸人のInstagramが乗っ取られ、被害者のアカウントに不適切なDMが送られて炎上した事件も記憶に新しく、多くの方がアカウント乗っ取りの深刻さを実感したのではないでしょうか。

偽のプレゼントキャンペーンから、なりすまし詐欺まで、詐欺師たちは巧妙な手口で利用者をだまし、個人情報や金銭、さらにはアカウントへのアクセス権まで乗っ取ろうとしています。

脅威は詐欺師による乗っ取りだけではありません。最近の報道によると、中高生の間で「友達のInstagramアカウントを乗っ取る遊び」が流行っており、誕生日やニックネームなどの情報からお互いのパスワードを推測しているそうです。乗っ取りに成功するとSNSで自慢するケースもあり、こうした行為が立派な犯罪であることに気づいていない若者も少なくありません。また、DMを勝手にのぞき見たり、被害者になりすましてメッセージを送ったりといった悪質な行為に及ぶ例も報告されています。

ホリデーシーズンが近づき、家族や大切な人と過ごす時間が増えるこの時期に、SNSの設定や使い方を見直し、対策方法を共有する良いタイミングです。LINE、Instagram、X、TikTokなど、どのSNSにも共通な、安全に楽しむために役立つ8つのポイントをご紹介します。

  1. 強力で固有のパスワードを設定する

パスワードは、あなたを守るための「最初の防御線」です。すべてのアカウントで強力かつ固有のパスワードを設定することが、最も基本的かつ重要な対策になります。とはいえ、私たちは多くのサービスを利用しているため、複数の強力なパスワードを管理するのは大変です。つい簡単なパスワードを使い回したくなることもあります。これはハッカーにとって好都合で、1つのパスワードが複数のアカウントの“カギ”になってしまう可能性があります。

前述のお笑い芸人のアカウントが乗っ取られた件も、まさにこれが原因でした。容疑者は、誕生日など公開されている個人情報からパスワードを推測したとみられています。こうした被害を防ぐためにも、パスワードの自動生成と安全な保存ができるパスワードマネージャーを活用しましょう。マカフィー® リブセーフや、マカフィー® トータルプロテクションMcAfee+のような総合的なオンライン保護には、パスワードマネージャー機能が標準で含まれています。

  1. 二段階認証(2FA)を有効にする

強力なパスワードを設定したら、もう一歩踏み込んでアカウントに二段階認証(2FA)を有効にしましょう。仮にハッカーがあなたのパスワードを入手したとしても、ログインには追加の認証コードが必要になるため、不正アクセスのハードルが大幅に高くなります。

ただし、2FAが万能というわけではありません。巧妙なハッカーは、認証コードを盗み取ったり、偽サイトで情報を入力させたりして突破しようとします。それでも、これらの攻撃には高度な手口が必要となるため、パスワードだけの場合と比べれば、二段階認証を使う方が圧倒的に安全です。

  1. アカウントを非公開にする

多くのSNSには、プロフィールや投稿を「友だちのみに公開」に設定できる機能があります。この設定を選ぶことで、あなたの投稿内容や行動がインターネット全体に公開されてしまうリスクを減らし、プライバシーを守りやすくなります。

また、マカフィー® リブセーフMcAfee+に含まれるソーシャルプライバシーマネージャーのようなSNSプライバシー管理ツールを使えば、複数のSNSにまたがるプライバシー設定をまとめて最適化することができます。

  1. 見知らぬ人からの友達申請は断る

届いた友達申請は慎重に見極めましょう。まったく知らない相手はただの他人ではなく、サイバー犯罪を目的に利用者情報を集めるために作られた偽アカウントや、虚偽情報を拡散するためのアカウントである可能性もあります。ドイツの Statista によると、2025 年第2四半期だけで Facebook は 6億8,700万件の偽アカウントを削除したと報告されています。こうした不審なリクエストは、迷わず拒否しましょう。

  1. 位置情報を明かす投稿はよく考えてから

旅行先の写真などに位置情報を付加する投稿は、「今、家に誰もいません」と知らせるのと同じようなリスクがあります。公開設定によっては、フォロワーだけでなく世界中の人に自分の居場所を発信してしまう可能性もあります(前述の非公開設定の重要性にもつながります)。外出中や旅行中の様子は、帰宅してからまとめてシェアするなど、タイミングを工夫することで安全性を高められます。

  1. インターネットに投稿されたものは永久に残る

アカウントをどれだけしっかり守っていても、あなたが投稿した内容は保存されたり再共有されたりする可能性があります。スクリーンショットを撮るだけで簡単にコピーできてしまうからです。「残ってほしくない」「広まってほしくない」と思うものは、そもそも投稿しないのが一番です。

  1. 詐欺に注意する

フィッシングメールの注意喚起はよく聞きますが、SNS上でもフィッシング攻撃は多発しています。基本的な対処法は同じです。知らない人から届いたDMやメッセージ経由のリンクは絶対に開かないようにしましょう。また、個人情報はむやみに公開しないことが大切です。メールアドレスや住所などを安易に明かさないようにしましょう。“診断系”や“性格テスト”のような投稿やサイトでさえ、個人情報を少しずつ集めて攻撃に利用するための仕掛けである場合があります。

さらに、儲け話や恋愛詐欺、なりすましなど、さまざまな手口が広告や投稿、DMを通じて仕掛けられています。これらはたいてい、あなたの個人情報やお金、あるいはその両方を狙っています。

  1. 自分自身とデバイスをしっかりと守る

マカフィー® リブセーフや、マカフィー® トータルプロテクションMcAfee+ のような総合的なオンライン保護は、SNS利用中に誤って悪意のあるリンクをクリックしてしまうのを防いでくれるほか、ウイルス、ランサムウェア、フィッシング攻撃など、さまざまな脅威からあなたを保護します。

さらに、プライバシー保護やメールアドレス、銀行口座、クレジットカードなどの個人情報の監視機能も備えており、あなたの情報が不正利用されていないかを見守ってくれます。

SNSを安全に使い続けるために大切なのは、常に注意を払い、クリックする前に一呼吸置き、そしてサイバー脅威に先回りできる適切なツールを使うことです。自分が乗っ取りや詐欺の被害者になるとは誰も思っていませんが、ひとたびアカウントが乗っ取られるとあっという間に状況が悪化してしまうことは、明らかです。

マカフィーの各種保護プランは、フィッシングやマルウェアからの防御、パスワードの安全な管理、個人情報の不正利用監視など、多面的な機能によって、SNSを安心して楽しめる心のゆとりをもたらします。

安心してオンラインにつながり、自信を持ってSNSをご利用いただけるよう、マカフィーが皆さまのデジタルライフをしっかりとお守りします。

マカフィー+のご紹介

ID保護機能とデジタルライフにおけるプライバシーを保護します。

FacebookLinkedInTwitterEmailCopy Link

最新情報を入手する

フォローして、マカフィーに関する最新情報を取得して消費者やモバイルのセキュリティ脅威について理解しましょう

FacebookTwitterInstagramLinkedINYouTubeRSS

以下からの詳細: インターネット セキュリティ

Back to top